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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第54章 霞明ける、八雲起きる



七瀬と無一郎の対決は先程3本目が終わった——

所変わって、ここは煉獄邸の客間。柱達が一様に集まり、皆が和気あいあいと食事をしている。

「しのぶ姉さん、七瀬ちゃん…凄かったです…」
「ええ、私と手合わせした時よりも力をつけてましたね」


「南無……この炊き込みご飯は沢渡が作ったのか…とても美味いな」
「悲鳴嶼さんよゥ、おはぎも美味ェぜ??」


「……煉獄。沢渡は何処に行ったのだ。俺は言ってやりたい事が山程あるのだが」
「伊黒、すまん!俺も行方がわからん!」


「冨岡さん、今日も美味しそうに鮭大根食べてるわねぇ♡」
「………ああ、よく出汁が染みていて美味い」


「なあ、時透」
「はい、宇髄さん。どうしました?」

天元は右隣で好物のふろふき大根を食べている無一郎に声をかける。

「お前って継子相手でも容赦ねーよな」
「……別に普通ですよ」

“あんな型見せられちゃあ、さすがのあいつもド派手に落ち込むか…”

無一郎は3本目が始まってすぐに漆ノ型の朧を放ち、七瀬を即座に倒した。

これは霞柱である無一郎が独自に編み出した型。炎の呼吸で言う”煉獄”と同じように奥義と言ってよい型で、変幻自在の歩法を駆使して、相手を翻弄する。


そう……七瀬は2本目こそ引き分けに持ち込んだが、無一郎に負けてしまったのだ。


「煉獄さん」
「どうした、時透」
無一郎は自分の右隣にいる杏寿郎に話しかける。


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