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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第52章 柱稽古に八雲挑む、の巻


「七瀬ちゃん♡よく頑張ったわ!えらいぞー」
「………ありがとうございます」


20分後———— 伊黒さんとの鍛錬が終わった。


お庭の真ん中で仰向けになっていた私を蜜璃さんがゆっくりと抱き起こしてくれると、そのままぎゅうっ……と弾力がある膨らみが私の顔を受け止める。

「ふん。煉獄の継子を一年やっているだけあって、まあまあな太刀筋になってはいるが、お前は……」

あの蛇柱がどうやら誉めてくれているらしい。やった!頑張った甲斐があった………。
ただ所々ネチネチが入るので、とてもわかりにくい。切れ味が鋭い激励ってあるんだなあ。初めて知った。






それから3人で柔軟をみっちりとやった後、蜜璃さんお手製の蜂蜜たっぷりの甘いパンケーキを頂いた。

伊黒さんが蜜璃さんの横にいる時、心の底から嬉しそうな顔をしていたのが印象的で、とても優しい気持ちになれた。



「じゃあ、当日楽しみにしてるわ!頑張ってね」
「はい、ありがとうございます」

「地面に這いつくばってせいぜい励め」
「……ありがとうございます、伊黒さん」

首に巻かれている鏑丸さんがシャーと舌を出しているけど、殺気を感じないので激励なのかな。

門扉まで来てくれた2人に深く頭を下げて、私は甘露寺邸を後にした。


さ、次は兄弟子の所だ。

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