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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第52章 柱稽古に八雲挑む、の巻


恋柱、蛇柱との柱稽古……

「何故俺がお前の相手をせねばならんのだ……と腹の底から問いたいが、甘露寺に頼まれてしまってはやらないわけにはいかない」

「伊黒さん、お願いします!」

私は苦虫を噛み潰したような表情をする蛇柱と甘露寺邸の庭にて、木刀を持ち、お互い向き合っている。
伊黒さんはネチネチとしつこく言ってくるから少し怖いけど、根は悪くない人だ。

「伊黒さんも七瀬ちゃんも頑張って〜♡」
縁側から蜜璃さんの応援の声を受け、勝負が始まる。





———— 1週間前……

「え?伊黒さんの身長?そうねぇ…」

場所はいつも蜜璃さんと会う時に利用する定食屋。目の前に座っている姉弟子は既に天丼20杯目だ。もちろん、今回もお店には前もって連絡してある。

「確か160とちょっとだった気がするわよ。七瀬ちゃんや無一郎くんと同じくらいじゃないかしら?」

ゴクン、と麦茶を飲み干した蜜璃さんはすみません!♡とあのデレデレ顔のお兄さんに右手を上げて呼び止め、おかわりを申し出た。

姉弟子、21杯目に突入だ。今日も食欲は絶好調らしい。


「あー……やっぱり同じくらいですよね」
うんうんと頷きながら、私は好物の牛鍋定食に口をつけていく。


本日のおかずにはさつまいもの甘露煮がお盆に乗っていて、それを一口食べると優しい甘味とほくほくとした食感が口内を満足させてくれた。

ん……美味しい…!

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