第8章 炎の息吹が開く時 +
え……誘うって誰が誰を……?
「誰が煉獄さんを誘うんですか?」
「君が俺を」
ちょっと待って………彼の中ではそう言う事になってるわけ??
私はチラシと煉獄さんを交互に見てこう続けた。
「あの!」
「ん?」
「前にお話したかもしれませんが、怪談は苦手なんです……」
「確かに言っていたな。故に1人だと怖いから一緒に行きたい、そう言う事ではないのか?」
いや……それは確かに2人だと怖さも少しは減るかもしれないけど。
「落語はまだ観た事がなくてな。良い機会だと思って楽しみにしていた所だったが」
「違うと言うのなら残念だ」