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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第46章 八雲心炎、燃ゆる立つ



「弐ノ型・昇り炎天 」

一閃を日輪の輪で薙ぎ払う。

『良かった、予測しておいて……でもここからが…』

「ん…!」

カンカン——!
継子は間髪入れずに入って来る太刀を受けた。一本目と同じ、重いかつ速い攻撃だ。

防戦一方になる前に、杏寿郎の木刀を一度払って後ろに飛ぶ。


「参ノか…」

—— 速い!呼吸の切り替え、いや、間に合わない…

一瞬で杏寿郎に間合いを詰められた七瀬は、どうにか鋭い一撃を受け流す。
もう…鬣(たてがみ)隠しすぎ……!
受けた反動を使ってくるっとそのまま回転した後は、一度着地。


「参ノ型・ 気炎万象」
「肆ノ型・ 盛炎のうねり」

上段から襲いかかる紅蓮の炎に対して、彼女は炎の壁で応戦。
それからまた重い太刀を小さな体で受け止めて行く。
杏寿郎の得意の形だなあと、七瀬は思い出していた。


『本当に攻撃の種類がいくつもあるから、なかなか対応しずらいな…』

今も正直対応できているとは言えない。日々の鍛錬のお陰で彼の動きが少し予測出来るだけだ。ギリギリの所での対応。

だから一瞬でも気を抜くと——


「炎の呼吸」
杏寿郎が新たに型を打つ準備に入る。

来る!あの型だ……そう七瀬が考えていた矢先に。

彼は呼吸を使わずに彼女の木刀を薙ぎ払った。

…やられた!

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