第45章 ヒノカミのち、蝶屋敷 +
「煉獄さんが?嬉しいな!」
炭治郎がパッと目を輝かせながら、私に答える。
「うん。だから2人が無事帰って来たらまた一緒にやろう?私もみんながいると、やる気も上昇するから」
じゃあまたね、と家を出る前に炭治郎に挨拶をして、玄関の引き戸を静かに閉めた。
さて……しのぶさんの所に行きますか。
ここから蝶屋敷までは割と近く、歩いて15分程の距離だ。
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ひら、ひら、ひら……とたくさんの蝶が舞う蟲柱邸。
玄関入り口から声を掛けると、はーい。今行きます〜ととても可愛らしい声が聞こえて来た。
「あ、七瀬さん!こんにちは。お待ちしてました〜」
「今日も任務ですか?お疲れさまです〜」
「私、とってもおいしい甘味を見つけましたよー」
三つ編みに結んで、腰に緑の帯を締めている高田なほちゃん。
おかっぱ頭で、桃色の帯を締めている寺内きよちゃん。
左右の耳の下で髪を結んで、水色の帯を閉めている中原すみちゃん。
“癒しの3人娘”と私が心の中で呼んでいる女の子達が出迎えてくれた。
「七瀬!久しぶりね」
「うん、久しぶり!」
更に奥から声をかけてくれたのは、同期のアオイちゃんだ。
今日も左右の耳の上でそれぞれ髪を結んでいる。