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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第45章 ヒノカミのち、蝶屋敷 +


「ああ」
食器を全て拭き終わった彼はニカッと歯を見せて笑う。

「今日七瀬が来るって二人に伝えたら、善逸が”カステラあげなよ”って言ってくれてな」
「巧さんのお墓参りで一緒になったんだろ?その時、寂しそうにしてたからって」

善逸……。
目頭が熱くなって来る私を見て、大丈夫か?と気にかけてくれる炭治郎。

うん、うん、と頷きながら涙を拭う私。

「伊之助も子分がそんなんじゃ仕方ないって」
「もう……みんな優しすぎだよ……」

本当に申し分ない後輩達だ。少しの期間だけだったけど、一緒に生活出来て良かったな。

因みに炭治郎以外の2人…善逸と伊之助は昨日から共同任務に出かけている。行き先は八雲(やぐも)神社と言う、栃木県は足利町にある神社だ。八雲と言う名の通り、ご祭神は須佐之男命(スサノオノミコト)。


「私そろそろ蝶屋敷に行くね。カナヲに伝えておく事何かある?」

玄関で青柳色の羽織を着た後、日輪刀を腰に差しながら私は炭治郎に聞いてみる。

「いや、手紙を後で出すから大丈夫だ。ありがとな、色々」

「うん。じゃあ…また合同稽古で。中期任務があったから結構間あいちゃったね。杏寿郎さんが気にしてたよ。みんなに会うの、毎回楽しみにしてるからさ」


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足利町………現在の栃木県足利市


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