第43章 ★ 獅子なる星が降る夜に〜彼目線〜 ★ ✳︎✳︎
彼女がふふっと笑うと同時におでこを離す。すると、切ない表情を見せる七瀬に胸をぎゅっ…と掴まれた。
「そう寂しそうな顔をするな。これからいくらでもやってやる。だがその前に………俺で君をいっぱいにしないとな」
俺はすっかり剃りたっている昂りを自分で少し動かすと、彼女の蜜壺にズズ……と挿入を始める。
七瀬の甘い蜜でたっぷりと潤っているそこは、途中で止まる事なく奥までスルッと簡単に入ってしまう。
ん……入るだけでこの気持ち良さか…
「あ、ん……」
「はあ、やっと1つになれたな。動くぞ」
パン、パン、とお互いの結合部が当たる音が部屋に響く。布団も動く度に擦れる音がする。
恋人と体同士を触れ合わす。それだけの事なのに、体の芯から湧き上がる欲がどうしようもなく反応していく。
七瀬とこのまま繋がっていたい。
愛しい君をずっとずっと抱いていたい。
「大好きです、杏寿郎さん」
そんな欲と葛藤していた俺に届いた、彼女からの言葉。
君からの”大好き”はとても優しく、温かい響きだ。
「俺も君が好きだ……七瀬が大好きだ」
「一緒に……」
「くっ………」
恋人が俺の首を更に抱き込む。