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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第43章 ★ 獅子なる星が降る夜に〜彼目線〜 ★ ✳︎✳︎



「杏寿郎さんは、本当に……意地悪です、どうしたら良いかなんてわかっ、あ……」

ああ、その通りだ。俺はわかっている。彼女の中に入れている指をぐるっと動かした。


「仕方ないだろう。俺は君の口から直接聞きたいんだ……この可愛らしい唇からな」

スッ…と桃色の唇を親指でなぞった後、再度自分の唇を彼女のそれにゆっくりと当てる。

口腔内の気持ち良いであろう場所を散々にまさぐれば、また七瀬から愛らしい声が漏れる。その可愛らしい響きに反応した俺は、2本の指が入っている蜜壺も同時に攻め始めた。


「んっ、あっ……両方なんて、そんな……や……もうだめ…!」

パシャ……と下の壺から、愛液が出て来る。
「すまんな」と謝りながら、涙を拭っている彼女の両睫毛に、口付けを落とした。


「だが七瀬、俺は君が欲しい。心も体も…全て委ねてくれないか?」

「はい」と恋人は首を縦に振った。
それから俺の両頬がそっと包まれ、 小さな口付けが一度届く。


「あなたで私をいっぱいにして下さい」

…………!
予想以上の事を言われる。”俺でいっぱい”に…か。


「そんなに煽るような事を言うと、どうなっても知らんぞ」

その後、コツンと七瀬のおでこに自分のおでこを当てた。


当てた瞬間、わかる。
俺は今、七瀬でいっぱいになっている、と——



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