第43章 ★ 獅子なる星が降る夜に〜彼目線〜 ★ ✳︎✳︎
彼女の心音を聴いて心地よくなった俺は、下に下に顔をおろしていく。自分の中の欲が最も求めている場所に辿りついた。
その泉の源泉は甘い蜜でしっとりと濡れており、中心よりとろとろの液が今も流れ出ている。
「まだ挿れてないのに、この溢れようはすごいな」
「もう…あまり言わないで……あ…」
—— 君をもっと知りたい。近づきたい。
その思いとほぼ同時に俺は彼女の蜜があふれる場所に舌を絡めて行った。
「…ん、ダ、メで……」
「ん、七瀬は毎回そう言うが…はぁ、本当にダメなわけではないのだろう?」
「言わないで、くだ……あぁん!」
強く蜜を吸うと、七瀬は一際大きく体をしならせた。甘い声、吐息、とろける表情…彼女から発せられる反応が、自分の欲をまた表出させていく。
「あ……」
絡めていた舌を一度引き、今度は指をそっと蜜壺に入れる。そして探るように2本の指をゆっくりと動かした。すると——
「少し締まってきた。君はこちらの方が好みか?……七瀬教えてくれ」
壺の中に指を入れたまま、彼女の背中を支えながら起こすと、再びきゅっ…と中が縮まった。
「また締まったな、どうして欲しいか言ってくれないと俺はわからないぞ?」
……本当は君がどうしてほしいか、検討はついている。
しかし、自分の中にある加虐心がそれを口に出すのを渋らせた。