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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第43章 ★ 獅子なる星が降る夜に〜彼目線〜 ★ ✳︎✳︎



「はあっ……」
「まだ始まってもないぞ」

彼女の息が再び上がりそうになる。すまんな、ここからが始まりだ、七瀬…
恋人の体を自分の方に向けて布団に寝かせた後は、耳たぶを甘噛み。すると七瀬の口から甘い吐息がこぼれる。


続けて耳の中を丁寧に味わった後は、首に向かって口づけを落としながら下に下に辿っていく。また甘い吐息と可愛らしい声が響いた。

「んん……」
「七瀬」

目を瞑っている彼女のすぐ上から名前を呼ぶと、ゆっくりと焦茶色の双眸を開いてくれた。そこに映る自分は先程と一緒で、あまり余裕があるようには見えない。


「もっと君に近づきたい。いいか?」

目の前の瞳が大きく揺れた後、ゆっくりと俺の首に手を回し、頭を優しく胸元に引き寄せてくれた。
頬にじわっと伝わってくる、温かい体温と速く脈打つ心臓の鼓動。とても安心できる響きだ。


彼女がゆっくり俺の髪に手を差し入れて撫でてくれる。
うむ、これはとても気持ちがいい。それを堪能していると頭上の七瀬が、フッと笑ってくれた。


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