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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第42章 緋色のあなたへの贈り物 〜さつまいもの甘味を添えて〜 +



さつまいもプリンを4人で食べ終えた後は、杏寿郎さんの部屋にやって来た。
スターチスは小さな花瓶に入れて、彼の文机に飾ってある。


「今夜は非番だが、君の予定は?」

「今日は任務になってしまいました。元気になった途端、応援要請が来て。栞さん…不死川さんの継子の方と討伐に行って来ます。明日の朝になるかもしれません」

そうか…とやや残念そうに呟く彼に胸がきゅうっと締め付けられた。ごめんなさい、と伝えるといつもの気にするな!の一言。


「所で七瀬は最近、階級を確認したか?」
「階級ですか?いえ、全く」

言われてみれば、どうなのだろう。気になる。お給金少し増えてるから上がったりしてるのかな?


「やってみます。えーっと”階級を示せ”」

私は右手を握って少し力を入れた。
すると、筋肉が膨張して1文字の漢字が少しずつ浮かんで来る。
今、私の階級は戊(つちのえ)でちょうど真ん中だ。

浮かび上がって来た文字は…。私はその1文字を目にして、少し固まってしまう。右手の甲に出ていた文字は”丙”(ひのえ)だ。


「うむ、やはり上がっているな」
「上がっていますね…2つ程」

鬼殺隊の階級は全部で10個。丙は上から3番目と言う事になる。


「これがどうかしたんですか?」
「ああ、君に勝負を申し込みたい」



んん?勝負?また突然だなあ。







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