第40章 彼を褒めれば笑顔に当たる ✳︎✳︎ +
掌でしっかりと揉み込みまれ、先端も二つの指で挟まれる。すると乳輪はすぐに反応した。
段々と彼の体に打ちつけている腰の速度が増していく。
もう絶頂が近そうだ。目の前がチカチカと点滅しているから。彼の首へ回した腕の力が増した。
「七瀬…好きだ」
「んっ、はあ…私も好き……で、あっ……」
「そんなに…締め、るな」
繋がりを保ったまま、畳に押し付けられると私を包むように彼が覆い被さった。位置が変わり、今度は杏寿郎さんが動き出す。
律動を繰り返していた結合部から熱い肉棒が、勢いよく抜かれた。
滑るように出て来たそれはそりかえっており、先端から白濁をビュッと放つ。
二回、三回と私の腹部にかかった後、彼はふうと一つ深い息継ぎをした。
その表情はとても艶っぽく、いつもこの姿を見れるのは自分だけなんだと思うと、自然と笑顔になれる。
それから杏寿郎さんが私の唇と両頬に口付けをくれた。どちらも柔らかい物だ。心地よい愛撫にまた口角が緩む。