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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第40章 彼を褒めれば笑顔に当たる ✳︎✳︎ +




「杏寿郎さんは口付けが…好きなんですか?」
「そうだな、君とする口付けは凄く好みだ」
「んうっ」

ちう、ちうと再び唇が吸われて、最後にチロリと唇の周りが舐められた。

「気持ちよさそうだ」
「だって…あなたとの口付けはとっても心地いいですもん」
「俺もだ」

ふっと笑顔を互いに交わした後は、口付けで気持ちを三度(みたび)伝え合う。もっとしたいし、もっとしてほしい。

唾液が口内で収まらず、口元からじわっと垂れると、どちらからともなく舌を使って絡め取っていく。


「七瀬、動かすぞ」
「あ……や、ん」

腰が彼の両手で掴まれ、下腹部に打ちつけられた。擦れ合う結合部から大きく響く水音に、心臓がドクンと飛び跳ねる。

上下の入り口から流れ出る、互いの体液を混ぜ合い、馴染ませていく。

パン、パン、パン、と互いの体が律動する度にしぶきが飛ぶ。

膨らみが両方共、彼の掌でぎゅっと包まれた。腰にあった手がいつの間にか移動して来たのだ。口付けの合間に小さな喘ぎがこぼれ出てしまう。

「あ、んぅ……きょ、じゅさ……気も、ちいい」
「たくさん…触れてやる」


私達の口周りは互いの唾液で、肌がふやけてしまいそうだ。
ちう、ちうと吸って吸われてを繰り返していると、私の中に入っている昂りがまた一段と固くなった。

「はあっ…んっ……ふぅ」
「七瀬、もっと、動いて…良いぞ」

いつの間にか、私は自ら腰を動かしていた。彼の両手は自分の乳房を柔らかく揉み込んでいるだけの状態なのだけど…


「あっ、ちょっ…きょうじゅ、さ」
「すまん、ここがやはり…好みだ」

あたたかな恋人の唇が膨らみへと移動する。ぶくっと丸く成熟している先端は彼の愛撫で食された。引っ張るように吸い付かれる。

「あっ、やっ……!?」

ジュ、ジュ、と蜜を吸うような動きをされた。片方の乳房も触れられているから、寂しくはない。


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