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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第6章 諦めないこと、続けること、信じること



「巧の事ですか?傷の事ですか?」
「両方だ」
「そうですね……」
私はお茶を一口すする。


「傷はもう大丈夫です。気圧が変わる日は痛みますけど、しのぶさんから薬を処方されてますし、定期的に診てもらっているので」
「そうか……」

「巧の事は……うーん。難しいですね。整理は…出来てないと思います」
「………」

「もちろん前に進むようには心がけていますけどね」

そう言って、兄弟子に笑顔をみせた後、私は話題を変える。

「あ、そうだ。聞きたい事があるんですけど!」
「急にどうした」
ここ数ヶ月 ——感じていた疑問を彼に聞いてみた。すると予想通り、冨岡さんは首を横に振る。

「やっぱり違いますか………」
「それがどうかしたのか?」
「いえ、単純に誰なのかなあって……」

私は最後のカステラを口に含んで、咀嚼をしながらある人を頭に思い浮かべた。



直接、会えるかなあ。


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