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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第6章 諦めないこと、続けること、信じること




パァン!

「やっと割れた…….」
蝶屋敷の庭に出て来た私は、自分の胸元までの大きなひょうたんを3時間かけて破裂させた。

これは炭治郎達3人が以前、機能回復訓練時にやったと言うもの。
全集中常中の呼吸が上手く出来ると、すんなりと割れるらしい。

ハア……割れたけど……ちょっと……ハア、時間かかり……すぎかな。

フー、フー、自分の息を整えながら考えていたら。

パァン!
パァン!

私の目の前で連続してその大きなひょうたんが割れる。

「相変わらず凄いね……」

少しも力んだ様子をみせずに、ひょうたん割りをやってみせたこの子は栗花落カナヲ。アオイちゃんもだけど、蝶屋敷ってかわいい子が集まる場所なのかなあ?

もちろんかわいいだけじゃなくて、柱であるしのぶさんの継子をしているすごい子。

カナヲが使う花の呼吸は本当に綺麗。


「七瀬ちゃんは………」
「うん?」

小さな鈴がちりん、鳴るような声で彼女は呟く。
何を言おうとしているのだろうか。


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