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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第35章 緋色の戸惑いと茜色の憂鬱




遡る事3日前。
まだそんなに夜もふけきっていない頃合いだ。

杏寿郎は警備地区の見回りでたまたま一緒になった女性隊士にある話を持ちかけていた。七瀬の2期下の後輩隊士である。


「七瀬さんに、ですか?そうですね……」
その女性隊士はうーんと考え込む。


「ああ、君は何が欲しい?教えてくれ」
「え?私ですか?」
















カナヲとの合同任務が終わった。今日の鬼はまあまあ手こずったけど、カナヲとの連携で無事に倒せた。

本当にカナヲが一緒だと心強い。もちろん、彼女の花の呼吸は今日も綺麗だった。

今は20時を回った頃。私は町中を通って、煉獄邸に帰る途中だった。すると ———

杏寿郎さんが後輩の女性隊士、霧の呼吸の使い手である藍沢沙希と2人で話しているのを遠目から見かけた。

あ、杏寿郎さんと沙希だ!見回り一緒にするって言ってたもんね。私は2人に話しかけに行こうと足を早めようとした、の……だけど。


2人の話している雰囲気が何だかとても良い事に気づき、咄嗟に家と家の間にさっと隠れた。

……何、話してるのかな………

彼と沙希がちょうど私の隠れている先の道を通り過ぎた時 ———




「ああ、君は何が欲しい?教えてくれ」
「え?私ですか?」



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