• テキストサイズ

炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第31章 風を知り、岩を知り、そして全呼吸の理(ことわり)を知る




〜実弥から見た景色〜

「おにいちゃん…」
俺をさっき、そう呼んだ女は煉獄の継子だ。

沢渡七瀬。兄貴が鬼になったあげく、襲われそうになった所を冨岡が助けたんだとさァ。

柱合会議で見たこいつの第一印象。

「めんどくさそうな奴だなァ」

青かった日輪刀が突然赤く変化したと言う前代未聞の理由。
それが発端でお館様と俺達柱の前に姿を現した。冨岡の妹弟子と知り、ますますめんどくさい印象が倍増した。

それから任務等で会う事もなく、正直最近まで存在を忘れていたんだが……先日の赤坂氷川神社の任務で、竈門や煉獄と呼吸を合わし、八岐大蛇を退治した。


そして炎の呼吸の改の2つ目を編み出したらしい。これを耳にした時、少しばかり俺は興味が湧いた。
そんな時に沢渡から手紙が届く。何でも風の呼吸について知りたいと言う事だった。


俺が字を書けないと言うのを何処で知ったのか?
“都合が良ければ、来週の水曜日に伺います”と書いてあった通り、本当に来やがった。

この日はたまたま俺の非番日だった。
お前は俺の予定を把握してんのかよ?偶然だとは思うが、流石にこれには驚いた。



/ 1010ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp