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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第31章 風を知り、岩を知り、そして全呼吸の理(ことわり)を知る




「来るのか?来ねェのか?」
「行きます!お願いします!」

よし、と言った彼は私の頭を最後にポンと一回優しく触れた後。
自分と私が持っていた木刀を元あった場所に戻し、背中を向けて中に入って行った。


……………とても不器用な人だけど、優しい人なのかもしれない。
冨岡さんに初めて会った時と同じような思いを感じて、私も彼の後に続いて中に入る。

何だろう。2人は似てる所があるから、反発するのもあるのかな……。


先程の客間で、座学を受ける。
不死川さんの説明は要点がよく押さえられていて、とてもわかりやすかった。……苦手と言ったのは断り文句だったのかもしれない。


“玄弥にこの優しさを見せてあげたいな…”

先程の手紙の差し出し人の顔を思い浮かべながら、私は不死川さんの話から気づいた事を記録帳にまとめていった。






“風の呼吸は多彩”
それを太文字で大きく記す。

それと………


“不死川(兄)はとても優しい”
これは私の心の記録帳に忘れないように刻んでおいた。


さ、次回は岩柱邸に訪問だ。


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