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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第28章 神器と共に炎の神楽を舞い踊れ ✴︎✴︎ +



「おう!任せとけ!」
「本当に日本神話だね…」

2人がお酒を大蛇に投げつけると、最後に残っていた双頭の蛇の動きも途端に鈍くなり、花がしおれるようにその頭が地面に下がっていった。

そこへ ———

「炎の呼吸・奥義!!」

まさか任務で見れるなんて……。稽古でもその迫力たるや度肝を抜かれたけど、急いで大蛇の近くから離れた。
「悪鬼滅殺」と刀身に彫られている炎刀。

これを右肩に構えている杏寿郎さんから、凄まじい闘気がもうもうと放たれている。
その姿が「太陽神」と呼ばれる事もある、天照大御神と重なった。


「玖ノ型—— 煉獄!!」

暗い夜でも彼の姿だけは日輪のように。夜の終わりを告げる朝日のような炎龍が大蛇に向かって放たれた。

ドォォォン!!と言う耳をつんざく音、そして爆風が辺りを包む。
私は思わず両手で耳を塞ぎ、目も一瞬だけ瞑ってしまった。

霧が晴れていくように、もくもくと湧きあがっていた煙が段々消えて行くと………。

煉獄の強烈な一撃によってすっかり黒焦げになった大蛇が私の視界に入った。それはボロボロ………と大きな体を灰に変えながら、ゆっくりと風に流されて、形を無くしていっている。

血飛沫が付着した刀を一度振り、奥義を放った人物は静かに日輪刀を鞘に納めた。



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