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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第28章 神器と共に炎の神楽を舞い踊れ ✴︎✴︎ +



「炎の呼吸 肆ノ型—— 」
「盛炎のうねり!」

緋色の炎刀から繰り出されるのは、巨大な渦状の炎の壁。
杏寿郎さんが素早く型を出し、蛇の血鬼術を紅蓮の炎で完全に焼き切る。
横にいたはずの彼は私の目の前に移動していて、大きくて逞しい背中がそこにあった。


「煉獄さん!七瀬!」
炭治郎が伊之助と禰󠄀豆子と一緒にこちらに駆け寄ってくる。


「怪我は?」
「かすり傷がほんの少しだ、大丈夫」
「良かった…それでね、ちょっと聞いてみても良い?」

私は自分達が受けた術の事を炭治郎に話した。


「心か…俺達はちょっと違って、体力を試されるって言うか…」
「体力……身体能力かな?」

「ああ、うん。それだな。だからさっき善逸は八連を出したんだと思う」
「なるほど…確かに霹靂一閃の八連って方向変えたりしながらの連撃だもんね…体力は必要」


で、その善逸は……いつもだったら型を放った後は寝てたりするんだけど………あれ?


「ねえ!!善逸、立ってない??」
思わず隣にいる伊之助の肩を叩いてしまった。
「ああ?んなわけあるか……?うぉっ!」

「嘘だろ……立ってるなんて…」
「ムーン??」

私、伊之助、炭治郎がびっくりする中、その善逸がこちらに向かって走って来た。

ええー!どう言う事……。んん?目を閉じてる……起きてるんじゃないのかな?



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