第28章 神器と共に炎の神楽を舞い踊れ ✴︎✴︎ +
そしてこの後の朝食はどうだったかと言うと。
朝日2つ…杏寿郎さんと槇寿郎さん。
白日1つ…千寿郎くん。
日輪の瞳は4つから2つ増えて6つに。
3つの太陽が仲良く食事をする様子を見ると、心がその太陽に照らされているかのように、じわっ……と温かい気持ちでいっぱいになった。
「父上。今日のだご汁は俺が作ってみたんです。いかがですか?」
「確かに千寿郎の味付けだ、また腕を上げたな」
「ありがとうございます……」
「杏寿郎!お前のだご汁はさつまいもだらけだな」
「はい!俺はこのだご汁に入っているさつまいもが特に気に入っていまして……わっしょい!!」
「相変わらずだな……」
本当に良かった。またこうして親子が触れ合えるようになって。
「おい、だご汁のおかわりくれ!!」
「わあ、さつまいもが俺のお椀にもたくさん入ってる!」
「なあ七瀬、うちでもこれ食べたいから作り方教えてくれ!」
伊之助、善逸、炭治郎。
後輩3人の楽しいやりとりも混じって、いつもより何倍も楽しい食卓だった。
後で瑠火さんに報告しておこう……。
私は残っていただご汁をずずっと飲み干すと、出涸らしになりかけているお茶っ葉を入れ替える為に台所に向かった。