• テキストサイズ

炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第27章 岩戸から出てくる日輪 +



「確か弟の須佐之男命(すさのおのみこと)が乱暴した事に怒って、閉じこもってしまうんですよね」

凄い!そこまで知ってるんだあ。

「古事記、読んだ事あるの?」と聞けば「はい!」と笑顔で返事が返って来た。


「七瀬の羽織の柄の八雲は」
「はい」

杏寿郎さんが今度は口を開き、私は彼の返答を待つ。


「その須佐之男命が詠んだ和歌に出てくるのだったな?」

え!杏寿郎さんもよく知っててビックリ!


「よくご存知ですね、当たりです!お二人凄いです!」

私が感激しながら言うと、兄弟は目を見合わせて、ニコっと笑った。


「千寿郎が、七瀬の羽織の柄は八雲だと教えてくれてな。和歌に出てくると言うのは自分で調べてみた」

わあ、嬉しい。調べてくれたなんて。


「して、何故いきなり日本神話なんだ?」

こちらを見て彼が含み笑いをしてくる。
んーちょっと言いにくいなあ。


「あの、怒らないで聞いて下さいね?」

「そんな事しません」

「俺もだ」


私は理由を2人に話した。






——————————
八雲(やくも)……… 八重に(幾重にも)重なり合った雲


/ 1010ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp