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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第23章 音鳴る屋敷で蟲と戯れる +




——— 5日前、煉獄邸にて。


「胡蝶か……確かに速いな!正直俺でも捉えれるかどうかわからん」
「え?杏寿郎さんでもですか?」
「ああ」

腕相撲を含めた稽古が終わった後は柔軟の時間。
これをするのとしないのでは翌日の疲れが全然違う。私は膝の屈伸を、杏寿郎さんは上半身を伸ばしていた。

その時に、しのぶさんの戦い方について聞いてみると背筋が凍るような事を言われる。
私は勝負を受けた事を、今更ながら後悔し始めた。


「はあ」
大きなため息が出る。
「まだ始まってもないのに、なんだ。そのため息は」
「いえ、だって……」

杏寿郎さんはこう続けた。


「胡蝶は間違いなく速い。そして戦い方も独特!だが筋力は強くない。これは本人もよくわかっているようだ。一矢報いるとしたらそこだろうな」

「筋力……?」

「そうだ。七瀬も炎の呼吸を取得する前、筋力が強いとは言えなかっただろう?それが今はどうだ?」

以前よりは確実についた。それは間違いない。

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