• テキストサイズ

炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第20章 ほどけない夜が明けた後は ✳︎✳︎



くるっと七瀬の体を反転させ、先程と同じように彼女の上に跨った。


「………俺は本当にやめようと思ったんだが。君がそのつもりなら、遠慮なくもらうぞ」
三度(みたび)自分の唇を恋人の唇にそっと落とす。


啄むような口付けの次は舌をスルッと差し込み、彼女の上下の歯列を丁寧に辿る。七瀬も自分の舌を俺の舌に絡ませ、両腕を先程と同じように首にまわして来た。


「七瀬……」
俺は囁くように、愛しい君の名前を呼ぶ。


「………もっと名前……呼んで下さい」
「ねだるのが昨日より上手くなったな」


口付けを一旦やめる。そして彼女の柔らかく小さい唇を親指でツツ……っと2回なぞる。


「好きな人に名前を呼ばれると、ここがすごく温かくなるんです」
七瀬は心臓を人差し指でトントン、とさした。



/ 1010ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp