第19章 獅子なる星が降る夜に ✳︎✳︎ +
「はぁ……」
頭上から彼のとても色っぽい吐息が聞こえたかと思うと、勢いよく男根が抜かれた。
すると、私のお腹の上には白濁が複数に分けて吐き出される。
「たくさん、出ましたね……」
「君の中が気持ちよかった証拠だ」
杏寿郎さんは私のお腹についた白濁を、近くに置いてあった懐紙で綺麗に拭きとってくれた。
呼吸をお互い整い終えた後、彼が私を自分の太腿に向き合うように乗せる。
「まだ硬いですね……」
「ああ」
「…………」
「…………」
これってまだ………続きあるんだよね?
「あの、杏寿郎さん」
「ん?どうした?」
私をみる眼差しがとても優しくて、それだけで胸がギュッと掴まれた。この顔好きだな。
「こうして杏寿郎さんと恋仲になれて、改めて良かったなあって思います」
「嬉しいな。それは俺も同じだ……七瀬」
「ん……」
彼が気持ちのこもった口付けを再度くれる。私の心が愛おしさでいっぱいになっていく。
「君との口付けは癖になりそうだ」
最後にちう……と吸い上げて、彼が唇を離した。
「何度でもしたい」
私も同じです………杏寿郎さん。