第19章 獅子なる星が降る夜に ✳︎✳︎ +
あ……これ、好きだな。
杏寿郎さんの気持ちがおでこを通じて、流れこんでくるみたい。
ふふっと笑っていると、急に温もりが遠のく。
え?もう終わり、なのかな。
「そう寂しそうな顔をするな。これからいくらでもやってやる。だがその前に —— 俺で君をいっぱいにしないとな」
彼はすっかり剃りたっている男根を自分で少し動かすと、私の蜜壺にそれをズズ……っと侵入させて来た。
たっぷりと潤っている自分の膣壁。
だから彼は途中で止まる事なく、奥までスルッと入って来た。先端が当たった瞬間、口から声が漏れる。
「……やっと1つになれたな、動くぞ」
パン、パン、パン……
お互いの結合部が当たる音が部屋に響き、布団も2人が動く度に擦れていく。
“気持ち良い”
それしか言う言葉がないくらい、本当に気持ち良かったのだ。
私の体と彼の体が触れ合っている場所から、満たされていく。
そして、1つに繋がっている結合部から、彼の熱く昂る炎に全てを奪われ、体と心が焼きつくされてしまいそうになる。
「大好きです、杏寿郎さん」
「俺も君が好きだ………七瀬が大好きだ」
「あなたと一緒に……気持ちよ、く……!」
「うっ、はぁ…!!」