第19章 獅子なる星が降る夜に ✳︎✳︎ +
「杏寿郎さんは本当に……意地悪です。どうしたら良いかなんてわかっ、あっ……ゃ」
私が抗議している間に、ぐるりと膣の中で長い指を動かされた。
「仕方ないだろう。俺は君の口から直接聞きたいんだ……この可愛らしい唇からな」
つつ……と親指でなぞった後、再度彼の唇が私のそれにゆっくりと当てられる。
口の中の気持ち良い場所を散々にまさぐられつつ、指が入っている蜜壺も同時に攻められた。
「んっ、あっ……両方なんて……そんな……やっ!」
ダメ、もう果てそう……。気持ち良すぎる。
つー……と涙が両目尻から、一雫ずつ流れた。
「あっ、もう!だ……め」
パシャ……と、下の入り口からとろ……とした愛液が出て来た。
私が涙を拭っていると、杏寿郎さんが「すまんな」と言いながら両瞼に口付けをくれる。
「だが七瀬、俺は君が欲しい。心も体も全て……委ねてくれないか?」
「はい……」
こくん、と私は首を縦に振った。
彼の両頬をそっと包む。滑らかな肌にちう、と口付ける。
「あなたで私をいっぱいにして下さい」
「そんなに煽るような事を言うな。どうなっても知らんぞ……」
コツン、と杏寿郎さんのおでこが私にゆっくりと当たった。