第19章 獅子なる星が降る夜に ✳︎✳︎ +
しばらく杏寿郎さんの頭を撫でていたら、なんだか彼の顔が下に下に下がっていく。え、待って待って……
あっ……と思った時にはもう遅かった。私の蜜が溢れている下腹部に彼の顔があった。じいっと視線を感じる。瞬間、体がじわじわっと粟立つ。
「まだいれてないと言うのに……この溢れようは凄いな」
「あまりそう言う事、言わないで……ん、はぁ」
彼が入り口周りの蜜をねっとりと舌に絡め始めた。ぞくっと震える体だ。
「あ、ん……や、ダメ……」
「ん、七瀬は毎回……そう言うが……はぁ、本当にダメなわけでは……ないのだろう?」
「言わないで、くだ……ひゃぁ、やん!」
強く強く蜜を吸われてしまった。私は、一際大きく体をしならせた。杏寿郎さんは蜜壺から舌を外すと、今度は大きく長い指をつぷ、と侵入させて来る。中を探るように2指をゆっくりと動かす。
「うむ、少し締まってきたな、七瀬は舌より指先の方が好みか?」
そんなの……聞かないでほしい。
「七瀬、教えてくれ」
蜜壺の中に2本の指を入れられたまま、ゆっくりと彼の空いている手が背中を起こしてくれた。
ん……起きたら刺激されている場所が変わって……あ、そこは!
「また締まった……七瀬、どうして欲しいか言ってくれないと俺はわからないぞ?」
嘘だ。
どう動かしたら良いかなんて、きっと杏寿郎さんはわかっている。