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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第16章 甘露煮と羨望



すると、禰󠄀豆子がもう一体の鬼を自身の血鬼術、爆血で燃やした所に上乗せするように炭治郎がヒノカミ神楽の円舞を放つ。

明るく綺麗な炎の輪が先程と同じように私達を照らすと、3体目の鬼の首もゴロ……っと転がりながら地面に落ち、他2体の胴体と一緒に散り散りに消え去った。


炭治郎と私は血がついた刀を一振りして刀をチン、と鞘に戻す。

「ふう」今日の討伐はこれで終わりだ。

「七瀬、何時くらいかわかるか?」
私はそう聞かれたので、上にある夜空に目を向ける。

月の位置があそこで、オリオン座の位置があそこ。オリオンの三つ星の先に……あった!牡牛座が。


と言う事は……

「21時を回った所だと思うよ」
私が答えると「そっか」と言って、炭治郎は眠そうな禰󠄀豆子を手招きしながら背中に背負っていた箱に入るよう促す。

彼女がサッと入ったのを確認すると、扉を閉めた。


「カナヲも頑張ってるかな」
「もう討伐し終わってるんじゃない?」


今日のカナヲは確か、先輩隊士の村田さんと合同任務。村田さん元気かな?

「2人で出かける約束でもしたらどう?」
「……そうだなあ」


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