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大正鬼殺譚 〜炎柱の継子〜

第7章 焼芋





ふあ〜!

もう、お腹いっぱーい!


焼き芋を5個くらい食べたところで、
私はもうお腹がパンパンだ。



むぅ!情けない!
甘露寺を見ろ!
食わねば力がつかないぞ!


見ると、甘露寺さんは、
既に20個くらい食べたのに、
まだ新しい芋を手に取ろうとしていた。


〜っ無理ですよ〜っ!


ふふふっ
私も、もうご馳走様ですわ。
煉獄さん、とても美味しかったです。


なんだ!胡蝶!
遠慮はいらんと言っただろう!


遠慮している訳ではありませんよ?
むしろ、普通だと思いますけど。


胡蝶さんが言ってくれたおかげで、
師範の焼き芋攻め?から抜け出せた。


縁側に移動し、
カナヲと胡蝶さんと並んでお茶を飲む。


ナホちゃんスミちゃんキヨちゃんは
食べるのがゆっくりだから、
それをアオイちゃんが面倒見ていた。


あははっ!
アオイちゃんってば、お母さんみたい。


ふふ…そうですね。
アオイはとてもしっかりしていますから。


カナヲも頷きながら聞いていた。


まだまだ焼き芋を食べてるみんなを見ながら、
縁側でお茶を飲んでのんびりとしていると、

なんだか、
この世に鬼が居る方が嘘みたいだ。


鬼が居なくなれば、
もっと、みんなで、
こうやって過ごせます…よね。


ええ、きっと。



ー…


結局、焼き芋は、
師範と甘露寺さんがほとんど平らげていた。


…信じられません。
あんなに山積みにされてたさつまいもが…!


はっはっはっ!
とても美味しかったな!


はい〜!
とても美味しかったわ〜!


この二人の胃袋は
一体どこと繋がって居るんだろう。

というか、同じ人間なんだろうか。


兄上、蜜璃さん、お茶をどうぞ。


そこへ千寿郎くんがやってきて、
温かいお茶をすすめた。


ありがとう、千寿郎くん!
いただくわっ!


おお!千寿郎、ありがとう!


さすが、元子弟…
息がぴったりだな…


…?

その時、
何故か、胸の奥が少し痛んだ。


何故だか分からず、
胸に手を当て考える…。




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