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大正鬼殺譚 〜炎柱の継子〜

第4章 山中





朝餉の支度ができたので、

食堂へ運んでいく。


ほとんど、アオイの手作りだ。



…私、蝶屋敷で、
家事も教わっていきたいなあ…



煉獄家では、
修行や鍛錬ばかりで、
家の事は千寿郎頼りだった。



よく考えたら、
私、女の子なのに、
全然女の子らしいことできないな…。


…将来、お嫁さんとかなれるんだろうか。


…アオイちゃんに、毎朝習おう。
と、密かに決意するのだった。



食事の準備が整って、
胡蝶さんにナホちゃん達もやってくる。



…あれ?カナヲは?


美玖がキョロキョロとしながら尋ねる。



ああ、カナヲね。
あの子、なかなか起きないのよね。
私が起こしてくるわ!


そう言って、アオイはカナヲの部屋に向かう。


起きないとか、
なんか似合うな。
カナヲならなんか許される感じ。


少しすると、
アオイに引きずられるようにしてカナヲが現れる。



さあ、では、いただきましょう。



胡蝶さんの合図で
みんな一緒に食べ始めた。




ー…


食事を終えたのち、

美玖は胡蝶の部屋に呼ばれていた。


美玖さん、
今日の夜、鬼殺の任務があります。


…はいっ!


そこで、なんですけど、
カナヲの代わりに来てもらえますか?


…いいんですか?


ええ。
あの子、最近任務続きで、
ちょうどいいと思ってたんです。


そういうことなら、
是非、お願いします!!



こちらこそ、
よろしくお願いします。

じゃっ、今日は夜に備えて、
昼間はゆっくりしていて下さいね。



ゆっくり、かあ。

そうは言っても、
復帰したばかりなのに
師範と共に任務に出ていて

特に疲れたりもしていない。


…少し、散歩してこようかな…。



胡蝶の家から少し行ったところに、
ちょうどいい散策路がある。

ついでに、軽く走ったりしてもいいかも。


隊服のまま、

美玖は山道を登っていった。





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