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大正鬼殺譚 〜炎柱の継子〜

第10章 お見舞い





ー…炭治郎!


ここ数日、訓練には炭治郎しか参加していない。
訓練が終わった後、私は炭治郎に声をかけた。


美玖!今日もありがとう。
ところで、何か用か?


うん。あのね、炭治郎。
全集中常中を身に付ければ、
私やカナヲに勝てるようになると思うんだ。


全集中常中…?


うん、全集中の呼吸を常にする事を言うの。
寝てる時もご飯の時も常に、ね!


…そんな事ができるのか?!
全集中の呼吸は少し使うだけでもしんどいのに。


できるよ!柱とか、継子は皆習得してる!
カナヲと私もねっ!
協力するから、やってみようよ!


教えてくれてありがとう。
よしっ!俺、やってみるよ!


こうして、ひとまず炭治郎の
全集中常中習得の為の特訓を開始する事になった。


ー…


美玖!俺が寝ている時に呼吸をやめたら、
これで叩き起こしてくれないか?!


炭治郎はそう言いながら、
美玖に布団叩きを渡している。
寝ている時は自分で分からない為だ。


炭治郎、面白い事考えるねっ!
いいよ。今夜からしっかり見張ってるね!


それから、炭治郎が寝ている時、
すぐ近くで見張り、布団叩きを奮った。

しかし、炭治郎は頑張り屋なので、
数日程で布団叩きの出番はなくなった。


常中ができるようになったので、
瓢簞を吹いて割る練習をしようと
ナホちゃん達から提案された。

炭治郎と2人で瓢簞割りの訓練をした。
美玖は大きな瓢簞も破ることができたが、
炭治郎は初めてなので破れなかった。

でも、何日か繰り返すうちに、
炭治郎は小さな瓢簞を破れるようになっていた。


炭治郎は頑張り屋だよね!
どんどん出来る様になるし、教えがいがあるよ!


そんな事ないよ!
美玖の教え方がいいんだよ。



ー…


2人の和気あいあいとした様子を
善逸と伊之助は離れた所で見ていた。


…ヤバイ。


炭治郎が瓢簞を破る様子を見て、
置いていかれるという不安に駆られ、
翌日から伊之助と善逸も訓練に復帰してきたのだった。



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