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大正鬼殺譚 〜炎柱の継子〜

第10章 お見舞い





おはようございますっ!


翌日、蝶屋敷の訓練場に、
炭治郎と伊之助が現れた。
善逸はまだ身体が戻っていないので不参加だ。


お二人とも、本日から機能回復訓練を始めたいと思います。
では、ご説明させて頂きますね。


アオイがきびきびと説明をしていく。


まずあちら、寝たきりで硬くなった体を
あの子達がほぐします。


アオイが指差した先にはナホちゃん達が
キリッとした表情でスタンバイしている。


それから、反射訓練。
湯飲みの中には薬湯が入っています。
お互いに薬湯をかけあうのですが、
湯飲みを持ち上げる前に相手から湯飲みを押さえられた場合は湯飲みを動かせません。


湯飲みの並んだ机にはカナヲが控えている。


最後は全身訓練です。
端的に言えば鬼ごっこですね。
私アオイと美玖がお相手します。


炭治郎、伊之助、よろしくね〜!


そうして、訓練が始まった。
まずはナホちゃん達によるストレッチだけど、
男の子はただでさえ体が硬い人が多い。
炭治郎も伊之助も、瞳に涙を浮かべながら耐えていた。

反射訓練では、まあ、
カナヲに勝てる訳もなく、二人とも薬湯まみれだ。


じゃ、次は全身訓練だね。
私に擦りでもしたら炭治郎達の勝ちだよ!


美玖がそう言ってスタートしたが、
炎柱の継子であり、カナヲと同じく常中を使っているので、普通に相手して勝てる筈がないのだ。

初日はそんな感じで、
炭治郎達はフラフラとしながら部屋に戻って行った。


その後、同じ訓練を繰り返す日々が続いたが、
炭治郎と伊之助は日に日に元気がなくなっていく。

善逸も少し遅れて参加したけど、
なかなか訓練でいい結果が出ず、

伊之助と善逸は訓練に来なくなっていた。


…常中ができるようになれば、
三人とも良くなるんだけどなぁ…。






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