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誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】

第6章 銀の戦車戦



私が謎に思考を巡らせていると……承太郎くんは真面目な顔をして「じじい、どこに電話してた?」と尋ねた。

それに対しジョセフさんは「ん?あぁ……詳しいことは店に行ってから説明するが……。この先、安全かつ最短でエジプトへ辿り着くためには色々と策を講じなければならんということだ」と返していた。

それには典明くんも「策……ですか……」とさっきとは打って変わり、真面目に考え込んでいる顔をした……。

「ジョースターさん……我々はもう、一般人の犠牲を出す訳にはいきません。最短、といえども飛行機の使用は……」

……アヴドゥルさんの言うことに私も賛成するかな……。もう、タワーオブグレーと戦った時みたいに人を……。「確かに!我々はもう飛行機でエジプトへ行くのは不可能になった。また…あのようなスタンド使いに飛行機内で会ったなら、今度という今度は大人数を巻き込む大惨事をひき起こすだろう。陸路か…海路を取ってエジプトへ入るしかない…」

ジョセフさんの演説により、ブルーになった気分や思考もある程度戻ってきた……。

危ない、私の悪い癖だ……。
昔から私はよく、悲観的だ……。

「しかし、50日以内にDIOに会わなければ!ホリィさんの命が危険なことは…前に言いましたな……」

それもそうだ……。飛行機以外で香港からエジプトへ向かうとなると数日はかかるだろう……それに、刺客もその間送られてくるならば……。数十日も覚悟しなければならないかもしれない……。

「あの飛行機なら今頃はカイロに着いているものを」

……私が気合を入れて居れば全員守れたのではないだろうか……?全員全員にシャボン玉を付けてれば良かったし……

それに……

「美紀子さん……?」と呼びかける典明くんに気づかず、肩に何かを感じて『……っ!?』と少々驚き過ぎた気がする……。

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承太郎side

「美紀子さん……?」

花京院のやつがやたら考え込んで眉間に皺を寄せていた美紀子に呼びかけていた。余程考え込んでいたせいか気付かず、ならばと花京院が美紀子の肩を軽くトンっと叩いただけで『……っ!?』と驚いていた……。

元より表情が明るいヤツかと聞かれればそうではなかったように思うが……今のこいつはなんだか……。

何を泣きそうな面をしてやがる……?
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