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誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】

第6章 銀の戦車戦




『…っ…えいっ!!』

ポルナレフさんのお腹を申し訳ないと思いながら思いっきり蹴っ飛ばしアズの手を借りて引っ張ってもらい何とか離れることが出来た。

でも、ここは空中だ。

ポルナレフさんは何らかの方法で浮いており、と言うより私には種は丸見えだったのだが…。そこから離れたということは待つのは落下の未来である。

『…やっちゃった…』

ポスッ……。

来る大きな衝撃に身構えるも小さい包み込むような衝撃が来るのみで一向に来ない。

「…すまんな、男性に抱えられるのは初めてだったな?」

そう余裕のある笑みで挑発してくるのは

『承太郎くん!?あ〜、えっと…ありがと…。あの、おろしていただけるとありがたいなぁ』


承太郎くんはすぐに下ろしてくれた。
ポルナレフさんと違って紳士だ!!全く!女性を許可なく抱えるなんて何事か!
未だ余裕な笑みで私をみている承太郎くんを見なかったことにして心の中でポルナレフさんに毒づく。


まあ、私の不注意で危うく人質になりそうだったのだが。



「それで…話を戻すが、やつはなぜ浮いている?」


「フッ…感覚の目でよぉーく見てみろ」


すっかり真面目に戻ったお2人に面食らいつつも、近くで見ていた私だからこそ分かる事実を伝える。ここらかでもポルナレフさんの言う通りよく見れば分かるのだが。


『チャリオッツです。先程の音は彼のスタンドが甲冑を外した音みたいです』

「そう、これだ。甲冑を外したスタンド、シルバーチャリオッツ」


「ンン!?」


「呆気に取られているようだが、私の持っている能力を説明せずにこれから君を始末するのは騎士道に恥じる。闇討ちに等しい行為。どういうことか、説明する時間をいただけるかな?」


私が彼に高潔さを見たのは騎士道が原因か!そして闇討ちと言う際彼は私を見て言った。お店で私が不意打ちをしようとしたことに…『気付いて…それで警戒するために私を人質に…』敵ながら厄介だ。

「恐れ入る、説明して頂こう」

「私のスタンドはさっき分解して消えたのでは無い。シルバーチャリオッツには防御甲冑が付いていた、いま脱ぎ去ったのはそれだ。君の炎に焼かれたのは甲冑の部分、だから私は軽傷で済んだのだ。」


当たるかは置いておいて、やはりそういう技があるならそれらを一切無視できる私の能力の方が彼とは相性が良かったのかな。
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