誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】
第5章 Interlude
まあ、承太郎くん一択なのだが……。
JOJOとかちょっと笑っちゃう!私の中のJOJOのイメージはあくまでおちゃらけた人なのだ……彼さっき笑っていたけど別に陽気な感じではない。
「流れを始めた僕も続けさせてもらうのだが……」
またか、てかどんだけ話し込んでるの?ジョースターさん。それとも質問が殺到してるの?
「美紀子さんはご両親にではなく御祖父さんに許可を取っていた気がするのだが……。それと君のお母さんのことを"だった"と言っていたし……。それに……同年代にも敬語って「花京院……」
正直に言うと……アヴドゥルさんが止めに入ってくれてありがたかった。
私は人との違いが嫌いなのだ。だから、極力家族や友達あたりの話題はして欲しくない。だけど、想像してもやもやされるぐらいなら言ってスッキリさせておいた方が良いのかも……?
『大丈夫ですよ、アヴドゥルさん』と笑って訂正しておくと、アヴドゥルさんも「そうか……」と不安そうだが、少し微笑んでくれた。
『……私は典明くんに言った通り友達がいたことがありません』
まさか私の大丈夫が過去の話をしても大丈夫だとは思わなかったのかアヴドゥルさんは鳩が豆鉄砲を食らった様な顔をした。けれどもそれは悲しそうな顔へ変わる……。
正直、この場合、私は同情はウザい。
『勝手に悲しむのは見当違いな配慮ですからね。スタンドの件で勝手にいじめられてましたし、それに何より、スタンドが勝手に反撃するんです……』
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承太郎side
たしかに俺も勝手にそう呼ばせてもらうことに決めた美紀子に少し距離を感じていた。だからか、コイツの言う機会っつーもんをアヴドゥルが設けたことに少なからず感謝をしていた。
スタンドが勝手に攻撃……俺がふっかけられた喧嘩で相手に必要以上に反撃しちまうのと同じようなもんか……。
というよりも、スタンドと口に出している時の方が表情に影を落としていた気がした。コイツは花京院に両親はいないか?という趣旨の質問をかけられても、同年代の言葉にも全く影を落とさず、それどころか無表情で話を聞いていたし、友達がいないと言っても表情は何一つ変わらなかった。
俺が悪霊が少し怖かったのと同じように、美紀子もスタンドが怖かったのだろうか……?