誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】
第5章 Interlude
飛行機が不時着しなんやかんやでジョースターさんが誰かに捕まって話を聞かれているらしい。ここに来るまでに聞こえたが"怪しい集団の代表者"にだけ話を聞くとか何とか。て言うかめんどくさいのだ。私たちは一刻も早くエジプトへ向かいたいので足止めはかなりウザったくめんどくさい。
「そういえば思ったのだが……美紀子さんは私とJOJOが戦っていた時も冷静だったし、先程も悲鳴をあげたりしなかったし戦闘経験とかあるのかい?」
やっぱり……気になるよね。と言うより私も聞きたい。
『戦闘経験なんて全くないよ。母がそういうの大っ嫌いだったから誰か喧嘩してても関わらないようによく言って聞かせられたし……。日本は治安良いからね。私も私にびっくり……こう見えて結構私に戸惑ってるの』
すると典明くんは怪訝な顔をする。いや、そんな眉間にシワ寄せなくても。
ついでに私も思ったことを聞いておこう。
『そういえば私も思ったんですけど……ジョースターさんは戦闘経験ありますし聞いた限りではアヴドゥルさんもそうらしいですけど空条くんや典明くんは以前からもあったんですか?』
「いや、あまりない。エジプトへ家族旅行に行ってからしかないかな」
「……いや、そこのアヴドゥルとやったのが初戦闘だ」
それでその落ち着き……?
『アヴドゥルさんとですか……?』
意外って感じの表情を私は空条くんに向けていると「少しな」とアヴドゥルさんに言われた。……だけれど、とても気になる。
「私も流れに便乗させてもらうのだが、そういえば美紀子は花京院には下の名前で、砕けた口調だが歳が近いのにJOJOは苗字に敬語なのか?」
たしかに……変だった?みんなジョジョって呼ぶし、ジョースターさんは孫だからか自分が呼ばれてたからか承太郎だし……。
『機会がなかっただけですかね……。基本私同年代にも敬語でしたし、外すの慣れないんですよねぇ……。空条くんがダメなら……承太郎くん?それともJOJO……。ふふっ』
あかんあかんあかんあかん!
自分で言っといて笑うとか何してるんだ自分……っ!
『……なんでもないです。冗談です、ほんと』
すると「ふっ……」と空条くんが微笑んでいる気がした。
なんで?
こうなったら流だ、流れ!
「空条くんはどうして欲しいですか?」
『好きにしな』
……それ1番困る……。
