誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】
第4章 出発▷▶︎▷▶︎戦闘(タワーオブグレー戦)
DIOに抱く憎悪に似た…いや同じかもしれない。そんな感情に身を焼かれそうになっていると…アヴドゥルも同じ思いをするのか、彼の情熱とも呼べるスタンド、魔術師の赤を出し「焼き殺してくれるッ"魔術師の赤"!」と叫ぶ。
「まて!待つんだ!アヴドゥル」
凛とした声の静止が入る…。声の主は典明くんだった…。
待つ?あのスタンドをほっておけば、私達も皆殺しされるし…何よりこれからもこのスタンドの被害者が出る……!私が、DIOを倒したいと願ったのも、これ以上の被害者が出ないようにと思う願いからだっ!!
『何言ってるの!?典明くん!!』
すごい剣幕で言ったと思う。私も正直自分にこんな声が出せると思っていなかったし。こんなに必死になったのは初めてだった。だが、典明くんは決して、動じなかった……。何か、考えがあるかもしれない…。
私が落ち着いたのを見た典明くんは少し安心してたように見えた。そんなに私切羽詰った顔してたのかな……?
「うーん ムニャムニャ なんか騒がしいのォ何事かな」と1人のおじいさんが起き上がった……。まずいっ!一般人が見たらかなりの発狂ものだ…実際私も足がすくみそうなところを踏ん張ってギリギリだ…。今まで平和に過ごしてきたから…。
すっと典明くんがおじいさんの後ろにたって「当て身」をした……。
「他の乗客が気づいてパニックを起こす前にやつを倒さねばなりません アヴドゥルさん あなたの炎のスタンドはこの飛行機までも爆発させかねないし 美紀子さんのスタンドの能力は掠ってもかなり危険 JOJO…君のパワーも機体壁に穴でも開けたりしたら大惨事だ!!」と問題点を冷静に上げる…。彼には彼なりの考えがやっぱりあったんだね…。さっきは怒鳴ってごめんね、典明くん。
「ここはわたしの静なるスタンド"法皇の緑"こそヤツを始末するのにふさわしい」
堂々とする彼がかなりかっこよくて眩しかったのは……羨ましい…。
「貴様のスピードでは俺を捕えることはできん!!」
灰の塔はできないと言った…が、典明くんは簡単にやられる人じゃないと思う…。「そうかな」なんて決めポーズをしてるのもかっこよく見えたりした……。私は断じて彼に惚れたとかそういう奴じゃない……。
エメラルドスプラッシュに灰の塔の反撃……。もう私は手に汗握り見届けるしか出来なかった…。
