誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】
第4章 出発▷▶︎▷▶︎戦闘(タワーオブグレー戦)
花京院side
_______________なかなかそんなことを言われることがないので。ジョースター家の人は暖かいですね_______________
そう言って寂しそうに、少し嬉しそうに微笑んだ彼女は一体どんな暮らしを送ってきたのだろう?
自分のように他人へ疎外感の感じる暮らしだったのだろうか?
いや、彼女は家族という単語を使っていた。彼女の祖父のシーザーさん?もきっとこの旅に同行するなら心配するだろうし。何より反対するだろう。
と言うより僕も反対だ。周りを見た限りでは承太郎、アヴドゥルさんも反対しそうな表情だった。彼女は少し悲しそうな表情をしていたが、どこか嬉しそうにしていたように思う。
彼女はどことなく不思議だ。
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承太郎side
昨日であった女が、同行したいと言い出した。
正直に言えば何考えてるんだ?って思った。危険性も分からないほど頭が弱い訳では無いだろうに…。
ただ、オレは意見を紡ぐコイツにはちゃんと意志があるように見えた。
昨日見た限りではふわっとしてそうなやつだったが、芯があったりとよく分からない印象を抱いた。
コイツはどことなく不思議だ。
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シーザーちゃんに許可を取ろうと話すと、呆気なく許可が降りた。さすがの私も『え?…いいの…?』って聞き返してしまった。私の発言を聞き取ったジョースターさんが受話器を奪い取って文句を言っていたが数秒で静かになって電話を返してくれた。何があった。
シーザーちゃんは、私の考えを尊重してくれるらしい。今まで意見のいの字も見せなかった私が、初めて意志を見せたのだから。というのが理由だそう。シーザーちゃんにはほんとに感謝しかない。無事に帰れたら、シーザーちゃんに親孝行する、絶対。
そして私のエジプト同行が決まった。費用はジョースターさん関係が負担してくれるらしい。申し訳なく思ったが「いいんだよ、子どもはそんなとこまで考えなくても。大人を頼りなさい」と言ってくれた。かなり嬉しい。
ホリィさんの容態が安定してるように見えだが、やはり無理をしていたらしい。気丈なホリィさんを見て心が痛む。この人には罪なんてないのに、なんでこんな……。やっぱり私はDIOが憎い。
