誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】
第2章 誇り高き魂
花京院side
哀れんでいる……聞いた時は正直言って驚いた。
恐る恐る見た彼女の顔は……
こちらを優しげな目で見て微笑んでいたのだ。
なぜ、腕を指した相手を哀れむことが出来るのか……不思議でたまらない……。そもそも、彼女から聞いたDIOとの彼女の高祖父との因縁。ジョースターさんと彼女の祖父と柱の男?との戦い。そして今日のボクの彼女への行い。ぼくは彼女からは恨まれてすら居そうだったのに……。どう謝ろうかと考えていたし……まだ謝れていないが。
「一体なぜ?ぼくは君を……君が恨んでいるDIOのところに連れていこうとしていたのだぞ?そんな僕を……君が……一体何故!?」
『貴方は……自分の意思だった……?そうじゃないでしょう?だったら貴方を恨むのはお門違い!そういう事なだけだよ。腕も大したことじゃないし』
また、優しく微笑む。大したことじゃないと言った時には自分を励ますためか、ひまわりが咲くような笑顔を見せてくれた。
「だが、君は女の子だろう!?腕に傷なんて、申し訳ないことをした……っ」
彼女は驚いた表情をしたがまた優しく微笑んだ。
『謝ってくれたからそれでいいよ。腕の傷はそうだ、シャボン玉で治そう!骨三郎、お願いね』
骨三郎……?シャボン玉?よくわからない。実は記憶が曖昧で……。ただ、彼女の腕を傷つけたこと、彼女を法皇で拘束していたのだろう場面は覚えていた。彼女の悔しげに睨む表情だけ記憶していた。奥底には憎しみ、悲しみも感じられるその表情に、今はたまらなく胸を締め付けられるようだ。今、彼女はぼくに優しく微笑んでくれている、それには胸がほっとするような感じがする。彼女とは、友達になりたいのかもしれない……。
「なら……友達に……なってくれないか?」
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美紀子side
微笑んだのだが……彼は考え込んでしまったようだ。
困ったなぁ……。
「なら……友達に……なってくれないか?」
ん?と、友達!?予想外すぎるおねがいに正直戸惑っている。
今、マスクを外したただでさえブサイクだった私の顔がどうなってるのか気になるが、それより……
『ふ……ふふ……ふふふ……。と、友達って確認してなるものだったっけ?……ふふ』
面白いなぁ……花京院典明さん……ふふふ……!
