誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】
第2章 誇り高き魂
「はい終わり 次は貴方……そういえばお名前は?」
咄嗟に庇って負傷した左腕を出して『村上美紀子です。そこの空条承太郎さんのお祖父さんと私の祖父が知り合いのようです。後で連絡を取りたいので電話を貸してもらってもいいですか?』と名乗り、要望を言った。
あの後彼の母が来て、花京院典明さんと私の手当てをしてくれていたのだ。
「もちろんいいわよ 電話番号はわかるのよね? ……そうだ!美紀子ちゃん!あと、花京院くん……だったわよね?少し休んだ方がいいわ 今日は泊まっていってね」
花京院典明さんは戸惑っていた様だが、何も言えないでいるようだった。
『わ、私そんな、お世話になる訳には……家族もいますから』
家族……か……よく言えたな、私が……。両親は他界しているというのに……。祖父から聞いたが事故にあったらしい。去年の出来事だった。それをきっかけに祖父はこちらに引っ越すことを決めたのだが、話が逸れてしまった。とにかく、シーザーちゃんを呼ぶことにしよう。
「連絡するのよね?ついでにその事も連絡すれば大丈夫よ!それに…貧血みたいだから……」
私を気遣ってくれたんだろう。ほんとに優しいな……了承してないがYESと受け取ったのか彼の母が
「パパ お布団2枚敷いてちょうだい」と言われた。もしかして横並びに?え、花京院典明さんと?
すると祖父さんから「ぐっ…」と声が漏れたかと思えば「なんでわしが!だいたい床で寝るなんて前から気に食わんッ ホリィ!わしの部屋の布団 ベットに変えてくれ」と拒否を示す。この人はホリィさんと言ったのか……。
「パパ ここは日本なんだから日本式になれてちょうだい!」と返し、追加で聖子さんと呼ぶようにお願いしていた……。聖なるって意味だからだと……。絶対聖子ちゃんが元ネタだ……。
結局根負けしたジョセフ・ジョースターさん(引いてくれている間に名前をアブドゥルさんに聞いた)が布団を引いてくれた。連絡もしてくれたようだ。
静かだ……。横の彼は目を瞑っている。
私も寝ようかな?
「あの…」
びっくりした……っ!!話しかけられると思ってなかった。
『は、はい……?』
「きみはわたしのことを恨んでいるのか?」
彼は気がかりなのだろうか?その事は彼のせいではないだろうに。
『いいえ、むしろ哀れんでるかも……』