誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】
第2章 誇り高き魂
「仕方がないだろうっ……友達なんて今までにいなかったんだ!」
びっくり、私と……
『いっしょ……私も……じゃあ、お互い初めてなわけだ。よろしくね花京院さん』
できるだけ優しく、微笑んでみせた。ごめんね、醜い顔を晒してしまって……。
彼は驚いたような表情をした後に「花京院さんだなんて他人行儀だな。それと、敬語もやめて欲しい」なんて頼まれた……。善処しよう。
てかなんて呼べばいいんだろうか……。
『そ、それじゃなんとお呼びすれ……呼べばいいの?花京院くん?典明くん?』
そうすると何故か頬を赤らめた花京院さんは「典明が……いい……」と言ってくれたので典明くんと呼ぶことにした。私のことも美紀子でいい、と言ったら美紀子さんと呼んでくれるようになった。友達っていいね。
そして彼と時々会話をしている間に、お互い怪我をしていたし、疲れたからかいつの間にか寝てしまっていた。
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ジョセフside
まさか、承太郎の連れてきた子があの、シーザーの孫とは。思いもしなかった出会いに感謝し、先程シーザーに彼女が泊まることもあるし、連絡をとった。連絡先はもちろん彼女から聞いた。
シーザーはわしらが遺体が見つからずとも死亡したことにしていたのを聞いて怒っていた。それと、ワムウ、カーズにほとんど1人、あとみんなと戦ったことを褒めてくれていた。じじいになったわしだが、単純にシーザーちゃんに褒められるのは嬉しかった。懐かしくて泣いていたら電話越しにからかわれた。スケコマシヤローと返しておいた。
それと、美紀子をよろしくとも言われた。承太郎に変なことしないように言っといてくれとも言っていた。承太郎もそんな子じゃないだろうと思ったが、言っておいたらワシが殴られた。理不尽。
襖越しに花京院と美紀子の会話を聞いて、ニヤニヤしていたのを承太郎に目撃され気色悪がられた……ホント理不尽。助けてシーザーちゃん!
村上美紀子……わしは君のおかげで戦友と話せた。戦友の孫ということで微笑ましくも思えてきた……。だからこそ、君を、このDIOなんかの因縁に巻き込みたくない。それが、この老いぼれじじいの願いじゃ。
シーザーも同じだろう。