誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】
第2章 誇り高き魂
『いえ、私の母の祖父なのですが……母は今年で43歳になる予定だったのできっと、隠し子とかではなくあの戦いの後に祖母と結婚して出来た子だと思います。祖母日本人ですし。』
彼の祖父さんが衝撃を受けてる間に繰り返す。
『祖父に、連絡を取りましょうか?十中八九、あなたがJOJOなのでしょうから』
「後でそうしてもらおう まずはこの花京院をどうするかだ……」
ある程度、落ち着きを取り戻しているらしい。
すると空条承太郎さんが「手術で摘出しろ」と提案するも
「この肉の芽は死なない 脳はデリケートだ とり出すときこいつが動いたら キズつけてしまう」
なんて、ほんとにDIOと言うやつは酷いのか……。酷いの元祖大元本家って感じのやつだな……。
アブドゥルさんが語り出した……。DIOと出会った情景のようだ。
心の中心にしのびこんでくるような凍りつく眼ざし
黄金色の頭髪
すきとおるような白いハダ
男とは思えない妖しい色気
正直言って逃げたのは正しい判断だと思う。なぜだかわからないが、得体の知らない相手とはまともにやれない。能力も知らないなら尚更だ。
髪が変化ねぇ……。DIOの細胞というのはどうやら真実のようだ。本当に酷い、なんか憎しみも倍増してきた。
「…でなければわたしもこの少年のように"肉の芽"で仲間に引き込まれていただろう "スタンド"をやつのために使わせられていたろう」
祖父さんも肯定し「そして この少年のように数年で脳を食いつくされ死んでいただろうな」と返していた。
それに空条承太郎さんはこう返す。
「死んでいた? ちょいと待ちな この花京院はまだ 死んじゃあいねーぜ!!」
と言ってスタンドを出していた。何をする気だろう……?
スタンドで摘出でもするんだろうか?それってなんか危なくない……?DIOがなんの対策もしていないとは思えない。
「おれのスタンドでひっこぬいてやるッ!」
祖父さんが止めに入るが彼は止まらない。そして"すぐれた外科医にも摘出できないわけ"?やっぱり、危険な気がする。私の危険信号が訴えている。
「肉の芽が触手を出し刺した!まずい 手を放せ!JOJO」
「摘出しようとする者の脳に侵入しようとするのじゃ!!」
まずい……。彼がDIOの手先となればDIOに自殺でもさせられるだろう。これには彼も「ぬうう」と零す。
