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誇り高き魂【JOJO3部】【空条承太郎】【花京院典明】

第2章 誇り高き魂




祖父さんが続けて言う。

「つまり この肉の芽はある気持ちを呼び起こすコントローラーなのじゃ!! "カリスマ!" ヒトラーに従う兵隊のような気持ち!邪教の教祖にあこがれる信者のような気持ち!この少年はDIOにあこがれ忠誠を誓ったのじゃ!!」

ということはつまり、花京院典明さんがDIOに従うのは本心からではない可能性もあるってこと……?なんだかそれって……DIOはやっぱり酷いやつだし、花京院典明さんはかなり可哀想だ。

「DIOはカリスマ(人をひきつける強烈な個性)によって支配して この花京院という少年に我われを殺害するよう 命令したのだ 加えて、その村上という少女も同じように手下にすべく生け捕りにするよう命令したのだろう」

やっぱり、ディオのことは許せない!!ていうかDIOにもスタンドはあるんだろうか……?

「そういえば勝手に話を進めていたが お嬢さんは今日からは何も心配いらない 我われはDIOを追っている この事について困ったことがあればいつでも頼りなさい」

や、優しい……。お孫さんを庇えなかったというのに……。なら、頼ってみようかな?

『あの……DIOって吸血鬼のディオですよね?多分ですけど』

私の発言にアブドゥルさんも驚いてこっちを凝視している。正直言ってその視線は怖い。

「DIOのことを知っておるというのか……どこで聞いた?」

『祖父から……石仮面のことと……たしか 柱の男?こと「なにぃ!?柱の男じゃと!?」

肩を捕まれ、すごい形相で睨まれ、正直言ってすごい怖い。剣幕がすごい。やばい、怖い……。

『は……はい』

「す、すまない。わたしが昔戦った……敵の事だったものだから……私の……戦友の命を奪った……」

『戦友……たしか祖父も話していました……JOJOと……その、JOJOってあなたのことですか?』

「そうじゃ……まさか、シュトロハイムとかのお孫さんじゃったか?独身だと思っていたが……」

シュトロハイム……?あ、ドイツの軍人さん……?

『いいえ、私の祖父はシーザー・アントニオ・ツェペリです』

そう私が言うと、祖父さんはかなりの衝撃を受けたようで、動かなくなった……。

「……確かに、その金髪に緑の目……シーザーに似ておる……まさか、隠し子でも居たのだろうか……」

囁くように紡がれるその言葉に私も言葉を紡ぐ。
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