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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第24章 スルタンコラボ続き 〜睡蓮の恋〜





「アーディルのヤツ、おかしいんだよ」

「えぇ…?」

私のした質問の答えではない。
それとは程遠い言葉。
私は混乱の極みだ。

「あいつ、何を考えて
俺にあんなこと言ったんだろうなぁ…?」

何の事だか、微塵もわからないまま、
天元は私にぐっと迫った。

目が、怒ってる…
よくわからないけれど、
何かにイライラしてる。

「…で、お前…誰に会えねぇんだって…?」
















睦と一緒にアシルの店へ行き、
3人で過ごしていた貴重な時間。
それを掻っ攫って行ったのは
親父付きの執事アーディルだ。

大臣たちが待っているから行けと言う。

確かに今日は名目上、会議なる物があった。
しかし協議はすでに
昨日のうちに終わっていたのだ。
だから、もし集まったとしても
俺は必要ないと判断し、
遅刻ないし欠席という事が決まっていた。

それなのに町に現れたアーディルは、
大臣たちが俺を待っていると言ったのだ。

まぁアーディルがそう言うのなら
そうなのかもしれないと思った。
何かトラブルが起きて、
俺の判断を待っているのかもしれないと思うだろ、
あのアーディルがあそこまで言うんだから。

ものすっごく嫌だったが
仕方なく睦と別れ、
王宮へと戻った俺は、何が何だかわからなかった。

会議室はもぬけの殻。
使われた形跡すらないのだ。
それはそうだろう、だって昨日終わってんだから。

よくよく考えりゃ、
トラブルなんか起こり得ないのだ。
だってもう、王の了承得てんだから!

って事は。
俺はアーディルに騙されたという事になる。

騙されたとしてだ、…何のために?
あの中で、
俺だけ帰したい理由があったと言うことだろう。
あんなすぐバレるようなウソをついてまで
何をしようとしていたのか。

それは、その後わかる事になる…。




デートを台無しにされた分。
それを取り戻したくて俺は、
睦が帰ってくるのを待っていた。

あいつが帰るはずのこの部屋で。

なかなか帰ってこなくて、
俺はベッドに横になり
昼寝でもしてやろうと考えた。

大の字になって目を閉じるが…
雑念が多すぎて眠れない。

何だ?
何であんなウソをついたんだ。
睦も知っていたのか?
アシルはどうなんだ。

考え出したら止まらない。



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