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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第52章 スルタンコラボ更に追加 〜睡蓮の願い〜





ニッと不敵な笑みが近づいて
嚙み付くようなキスをした。

私は彼の首に腕を回して強く引き寄せる。
もう離したくない。
こうしていれば、離れた心も元通りになる…?

「……」

ふと、違和感を覚えてキスの途中で瞼を開けた。
するとばっちり目が合って

「…っ」

巻きつけた腕から少しだけ力が抜ける。

ちゅ
と音を立てて離れた唇。
ホッとしたような、淋しいような…

「…お前…必死すぎ」

小さく笑って私の腕に手を掛けた。
外されると思って私は思い切り力を込め
いやいやと首を振る。

「こら、大丈夫だから…」

「やだ…はなれない…」

大丈夫なんかじゃない
不安でしょうがない
1ミリも離れたくない

やっと、捕まえたのに


そんな私に小さくため息をつき

「しょうがねぇなぁ…」

そう笑って私を片腕で軽々と抱き上げてくれる。

「この方が、しやすいだろ…?」

ぽつりと言って、押し付けるようなキスをした。
情熱的に深まるキスを続けると
どんどん身体が熱くなっていき
危うさを感じるのに
やっぱり離れることは出来なくて…

だけどそれは彼も同じだったようだ。

「睦…なぁここじゃどうしてもダメか?」

尋ねるくせに
熱を持った手が私の身体を這い回る。

「ん…っでも…」

「ここは王室の持ち物だから、誰も入れねぇ」

だからわざわざこんな離れた所まで来たのか…
でも、

「そゆ、事じゃなくて…ちょっと…!やめて、」

脇腹を這い上がって来た手が
持ち上げるように胸の膨らみを掴み柔く揉む。
だめだと言っておきながら
離れなかった私も悪い…けど
これ以上をこんな所でするのは気が引けた。

「睦…待てない、」

なのに、首筋を這う甘い囁きが私を酔わせて
まともな抵抗が出来なくなっていく。

「ほん、とに…誰も来ない…?」

「俺が来させねぇ」

きっぱりと言い切り、首の付け根を甘嚙みして
サマードレスの肩紐に指を掛けた。

「っ…まって、ほんとに…ここで?」

いざとなると逃げ腰になる私。
だって明るいし、外だ。

「木のおかげで外からは見えねぇ。
俺だけだから…」

木の根元にどさっと腰を下ろし
その上に向かい合わせで座らされる。
凝視め合って、微笑む。

「愛してる…」

そんな囁きが胸元にうずめられ
私は目を閉じた。





★彡

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