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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「みんなに、同じように降ってるのに
自分の事でいっぱいになっちゃって、
他の人が雨に降られてる事には
いつも気づけないの…私は、だめだね…」

何かを、揶揄しているんだろう。
雨が災い、という事だとすると…。

「お前に降る雨なんてなぁ
俺が傘になってやるんだよ」

「かさ」

睦は目から鱗が落ちたよう。

「俺の存在、忘れてんのか?
そんなもん俺がなんとかしてやんの」

ぐりぐりと強めに額を擦り付けてやる。

「痛いいたい…っ」

「天誅だ」

「なんで…!」

「俺の使い方が間違ってるからだよ。
俺が居るのに何でもひとりでやろうとしやがって」

「天元の使い方って何よ。
私は誰かを使ったりしない」

「使えって言ってんだよ、お前だけの特権だぞ。
他の誰にも俺を利用させたりしねぇ。
だが睦だけは、好きにしていい」

「…そんな、こと言われても…」

困り果てたように声を弱めたのを見て
そんな事できる女じゃねぇなと思い直した。

気は強ぇし、好きな事をぽんぽん言うし、
男勝りかと思えば
急に泣き出したり、しおらしくなったり…
しかも、優しいんだ。
周りのことを1番に考える。

本人が言うように
うまくできるかできないかは別として
周りの幸せを考えられる人間だ。

「…お前のそういうとこすげぇ好き」

首筋に顔をうずめて
ぎゅうっと抱きしめる。

「…こんなカッコで
いつまでも話してんの、もったいねぇ」

聞こえるか聞こえないかくらいの囁きを
睦の肌に埋め込んだ。










怖い、…のとは違う。
…いや、ある意味、怖いのかも。
何がかと言えば、
快感に飲まれる事だ。

俺の味を覚えているかなんて言われたけれど
……なんかすっごく
卑猥な表現な気がするけども、
それはさておき
そんなもの、覚えているわけがなくて、…

だって3ヶ月半だよ。
それまでだって、
そういうコトをし慣れていたわけじゃない。
悔しい事に、この人が初めてだったわけだから。
その慣れてもいなかった事を
3ヶ月以上もせずにいて
すんなりできることの方が無理な気がする。

そう思っていたのに…


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