第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜
行為に及ぶまでの時間、
さりげなく愛を伝えられて
私の心が解れたんだと思う。
どうされても大丈夫な気がしていた。
「…私が、」
声をかけると
私の胸元から目だけをこちらに向ける。
「どうなっても、受け入れてくれる…?」
不安はそれだけ。
「天元になら、何されてもいいけど…私…」
天元は長い腕を伸ばして
私の髪を撫でてくれた。
「…好きなだけ、乱れれば?
どんな睦でも、ちゃんと愛してるから」
「…天元…」
「んー…」
心がどこかへお出かけ中のような返事をして
天元は片手で私の胸を弄び、
鎖骨の下あたりに強く吸い付いた。
「…っ、…だいすき」
甘い痛みに息を詰めて何とか伝えると
動きをピタリと止めた天元が
私の顔をちらっと盗み見た。
でも私も、天元の事を見下ろしていたから
ばっちり絡まる視線。
瞬間、ふわりと極上の笑みを浮かべて
再び私の胸に顔を埋める。
さっきまでの優しい触れ方とは全然違う、
欲望をぶつけてくるような愛撫。
上唇と舌で胸の突起を挟み込み
じゅるっと音を立てて弄んだ。
生温かく柔らかいもので挟まれて
なのにもの凄い快感が背筋を駆け抜けて
思い切り背中を反らしてしまう。
「んん、やぁっ…!」
彼の体を押し離すように肩に手をかけて
ついずり上がろうとした。
あまりにも性急でついていけなかった。
でも待たされ続けた天元は容赦ない。
私の膝を自分の腕に引っ掛けて
ずり上がった分を引き戻された。
「逃げんじゃねぇの。
ほら、ナニをすんのか、思い出せ」
「え…っひぁあ、!」
逞しい腕に引き上げられた足が
大きく開かれて
そこに腰を圧しつけられる。
反り立っているモノがはっきりとわかってしまって
私の方は及び腰になった。
ゆっくりとした動きで
私の逃げ癖を慰めるように
お互いを擦り合わされて、
いつの間にか布越しである事が
とてももどかしくなってしまう。
無意識に、それを目で訴えていたようで、
私の視線に気がついた天元は
ふと私に目をとめて
「…我慢できねぇの?」
嬉しそうに、
そして優しく微笑んだ。
優しくされると泣きそうになるよ。
うっすら滲んだ視界。
そのままうん、と頷くと
よしよしと頭を撫でられて
私の唇まで戻ってきてくれた。
鼻先をくっつけて、見つめあう。