第21章 スルタンコラボ企画　〜睡蓮の昼寝〜

「…睦…前にも、こうやってしたな」

両手の空いた俺は片方は胸に添え
もう片方はワンピースを更に引き下ろす。
目の前で柔らかそうな乳房が揺れ
俺を誘惑するから
堪らず頂きにかぷっと喰いついた。

「や、ん…ま、って…やぁ…ん…っ」

恥ずかしそうに身動ぎしながら、
それでも俺の頭を抱き寄せた。

「ん…可愛い声…だな…」

「いあ…っそこで、喋らな、で…っ」

「そこ、…って、ココ？」

俺の唾液で濡れたそこに
わざと、息を吹きかけると
びくりと肩を震わせて

「やぁん…っ！」

イイ声を出してくれる。
同時にきゅっと俺の髪を握り込んだ。
大丈夫、ちゃんと感じてる…
そうやって何かに掴まるようにするときは
イイ時だって俺は知っている。
それでも震えている指先に、

「睦…
俺と愛し合ったコト、忘れたか…？」

多少の怯えがあるように思えて

「俺の味、覚えてる…？」

何とか気を逸らしてやろうと
声をかけた。

…自惚れかもしれないが、
俺の声を聴くと安心するのか、
睦の身体からふっと力が抜ける。

ちゅっと、小さなキスをすると
髪を握っていた手がするりと滑って
俺の頬を撫でた。

「ありがと」

「ん…？」

「ずっとそばに居てくれてたって…」

「あぁ…ジャナから聞いたのか？」

「うん。毎日って」

「そうだったかな…」

とぼけて見せると

「…そうだったって」

くすくす笑う。
ひとしきり笑って、
ふと頬をひきしめた。

「勝手な事してごめんね。
もし私があの毒に負けたら、
それは私の罪が許されなかった時だって
…あの時はそう思ったの。
でも、たくさんの人に迷惑をかけただけだった。
ごめんなさい…」

「…誰もそんなふうに思ってねぇよ」

縋るような目を向けて来る睦は

「私はいっつも、自分のことばっかり」

悲しそうにぽつりと呟いた。
可哀想な程、滅入った様子。

「そうじゃなくて、
あれは俺のためだった。違うのか？
俺に飲ませまいとしてたよな？」

不安そうに見上げてくる睦の額に
そっとキスをする。
心地よさそうに目を閉じて

「雨は…私にだけ降るわけじゃないのよ」

独り言のように言った。